13.ディスプレイ
部品の中で一番気を使ったのがこのディスプレイです。
MZ-2000のディスプレイ部は思っていたより狭いため、まずケース内に納まるかどうかが心配でした。
ブラウン管の場合には管の長さが収まるかどうか。液晶の場合は、液晶パネルの周りの回路の部分が収まるか。
製品のカタログからディスプレイの中身がどうなっているかを推測するしかないのでかなり不安でした。
同じくディスプレイを内臓しているMac Classicでは制作されている方が何人もいて、このディスプレイなら収まるとかいう情報がありましたが、MZ-2000は作ったという人がいるのかいないのか判りませんが、まったく情報がありませんでした。
そこで、10インチの液晶モニタはなかなか手に入らないようだったので、サーバー用の9インチ白黒モニターを使用することにして、何機種かの中から、一番奥行きが短いものを選びました。
モニタを動作確認したあと分解し、基盤とブラウン管を慎重に取り出します。特に、ブラウン管の一番尾っぽについているガラス管は割れやすいので、そこに刺さっているコネクタをはじめに抜いてから他の部分のコネクタを外していきます。
まずは、ブラウン管の固定です。今回使用したブラウン管は、もとのブラウン管とネジの固定位置が違っていたために、そのまま取り付けることができません。また、ネジ止め金具がもとのよりも大きめで、枠にはまりません。
そこで、金具をペンチで折り曲げ、枠にはまるようにしました。そしてブラウン管の固定方法ですが、最初は固定用部品を作成ようかと思っていたのですが、よく見ると、固定用金具のいい場所に小さな穴があいているのを発見しなんと針金で固定してしまいました。ぐらつきもあまりないので、今のところこのままにしておこうと思っています。
もともと付いていたディスプレイ
ディスプレイは針金で固定
次に基盤ですが、分解した時のままの形では筐体に収まらないため、基盤とブラウン管を固定していた金具を取り外し、基盤をぎりぎりの位置で上部筐体にネジ止めしました。ブラウン管の尾っぽの部分と、下に配置した基盤との隙間がかなり狭くなってしまい、そのままではショートが心配だったので、基盤の上にビニールテープで絶縁をしています。
あとは、電源と、RGBケーブルを加工して、取り付けて完成です。
基盤は上部筐体に固定
もう一枚の基盤はサイドに配置
組みあがり状態(1)
組みあがり状態(2)
このままでも使用するのには問題ありませんが、いくつか手直しをしたい個所があります。
1つ目は、もともとの基盤の配置と改造後の基盤の配置をみてもらうと判りますが、もともとブラウン管下部にあった穴をふさぐ形で改造したため(この位置にしか配置できなかった)放熱が悪くなりました。今のところ、マシンをつけっぱなしにしても問題なく動いていますが、基盤の前部分の筐体にドリルで放熱用の穴を開ける予定でいます。
2つ目はディスプレイの調整ボリウムを外に出すことです。
3つ目は現在は内部モニタをマザーボードのRGB端子にコネクタ接続しているので、外部ディスプレイをつなぐときはコネクタを付け替えて使うしかなく、同時に表示することができません。拡張スロットがマザーボードについていないためグラフィックボードを差してマルチモニタにはできないので、せめて同じものを内部/外部モニターに出力できるように、RGB分配器をつけようと思っています。
4つ目は、MZ-2000といえばグリーンモニタなのでどうしたらグリーンにできるか考えています。