3.マザーボード
使用するマザーボードを選定するのに、手がかりにするのが基盤サイズです。
X1CSのサイズから、ShuttleのFV24(Size: 178mm x 190mm)が入ると思いました。このマザーは、PCIバスが1本ついており、また殆どの機能がオンボードで実現されているため、大変魅力的な製品です。中にはIEEE1394やVIDEO-OUTなんていうあまり普通のマザーボードにはのっていないものまであります。
ところが、実際にX1を入手して、分解してみて判ったのですが、キーボードの下の隙間が狭いためマザーボードの端を一部もぐらせて配置できるかという問題に当りました。特に、マザーボード上のメモリスロットとCPUコネクタの位置が問題になります。FV24の配置を確認すると、I/Oポートを後から出すように配置するとメモリスロットが手前に来てしまい、キーボードにあたってしまいます。その結果、今回の改造では使用することができないと判断しました。FV24は四角い小型筐体に入れるのに良いと思います。今後別の機種で検討です。
FlexATXが使用できないとなると、後はPCバスに寄生させるマザーボードしかありません。早速、調べてみたところ、PowerLeapの「PL-Renaissance/370S」が見つかりました。この製品は、ISAバスに差すタイプなのですが、バスとの信号は全くつながっておらず、固定するためだけにISAカードの形をしているという変り種です。そのため、電源もバスから供給せずに、電源コネクタを差すタイプです。改造のため小型のマザーボードが欲しいという場合にはうってつけの製品です。早速購入して、X1にあてがってみるとだいぶ余裕がある状態で収まりました。しかし、ケーブルなどが思ったよりスペースを必要とするため余裕があるくらいでちょうどいいです。
位置決めをしてみたところ、ISAバス部の出っ張りがHDDにあたってしまうため、カットしました。
そして、組み込む部品をすべて集めて仮組みをして、動作確認をしました。私は、この通電試験の時に、OSのインストールもしてしまいます。
このあと、電源の検討に入るのですが、このマザーボードを選んだことで、思わぬ苦労をすることになります。
マザーボード
ISA BUS部をカット
仮組みをして動作チェック